経営者感覚とは

By b_kimura,

  Filed under: 経営・組織
  Comments: None

大きな会社のサラリーマンの苦労はイマイチよく知りませんが、ビール飲みながら「会社が・・・」なんて愚痴ってるのを見ると、残念な気分になります。幕末の倒幕派のような志があるなら別ですが、大体の場合はそうでなく、単なる愚痴!

会社に対する不満って、つまるところ自分の発言力や影響力の無さ、仕事能力の低さのあらわれじゃないでしょうか。色々事情はあるのかもしれませんが、愚痴るってやっぱりダサいです。

世の中、出来る人ほど会社への不満は少なく、出来ない人ほど会社への不満は多いと思います。でもそれは当然。組織内では出来ない人の意見・要望よりも、出来る人の意見・要望は優先されるからです。

サッカーで戦術やフォーメーションを決定するのは監督。監督も優秀な選手の意見なら考慮しますが、下手くそで何の努力もしていないような選手の意見は基本聞かないと思います。(よっぽどその意見が的確なら別ですが。)

そもそも、会社とは何なのでしょうか。会社って誰なのでしょうか。会社が・・・なんて考えると、事はややこしくなりがちですが、会社とは簡単に言うと組織です。組織を簡単に言うと人間の集まりです。

組織のルールや仕組み、雰囲気を変えたいなら結果を出すしかありません。利益に限らず、その人にしかできない、組織への貢献の仕方でも良いと思います。組織にとって重要な人材にならない限り、権限や影響力を持つ事はできません。

経営者感覚

社長という肩書の人は多くは、従業員に「俺の右腕になって欲しい」「経営者的な感覚を持って欲しい」と心の底から願っていると思っています。しかし、従業員が経営者感覚の100%を身につけることは無理!だって、経営やったことないんだもん。

こればっかりは、男がどんなに努力しても女性の気持ちがなかなか理解できないのと一緒です。財務情報をオープンにしてもきっと無駄です。項目の意味を理解しても、やはりその情報は他人事としてしか処理できないと思います。

ただ、理解が難しいからといって「仕方ないよね!」と諦めるのはとても勿体ないことです。なぜなら、その感覚を理解すると、あらゆる場面で活躍できるようになるからです。そこで、経営者感覚とは一体どういう感覚なのかを細分化して伝えてみたいと思います。

お客さんがいないと仕事が無い=給料が出ない、廃業

どんな会社でも、何らかの”仕事”の対価として、お客さんからお金を頂いています。テキトーな仕事ばっかりしていると、お客さんはいなくなってしまい、利益がなくなります。すると皆の給料が無くなります。とってもシンプルな構図です。

だから、お客さんの要望に応える、期待に応える、というのはとっても大事なのです。給料は会社から出てくるものでなく、お客さんから出てくるものだということを理解したら経営者感覚習得の第一歩です。

コスト感覚

個人の家計簿と一緒で、支出は少ない方がいいし、安く買えるものは安く買いたい。無駄遣いは辞めた方がいい。貯金があればあるほどいい。

また、何かを買うことで自分の能力がグレードアップするなら、もちろん検討!それは無駄遣いでなく投資です。

個人のお金と会社のお金は、根本的な部分ではそう違いません。会社の収入と支出をある程度理解出来たら、さらに経営者感覚習得に近づきます。

自分の給料以上稼がないと、自分の存在が赤字

利益10万円で給料20万だと、会社は当然赤字(-10万円)です。事務や制作の仕事の場合には、この計算が正確にできませんが、営業だととてもわかりやすいです。

自分の給料以上稼いでも、自分にキャッシュバックされない?

利益50万円出したんだから給料50万円欲しい!その気持ちはわかりますが、通常は不可能です。業種によって異なりますが、利益50万円を獲得できるために、実は色々な環境を会社が用意しているのです。

製品製作費用、事務職の人件費、社内設備、情報収集、あなた自身の採用活動や教育等々、挙げればキリがありません。会社が、どんなことに費用がかけているか、かかっているか、それを考える事は経営者感覚を獲得する上で、非常に重要です。

新事業にチャンレンジ

決められたレールの中で微修正しかできない。新しい事業をつくることができない。そんな中間管理職は少なくないと思います。新事業は、大体の場合、既存の業務がある中で取り組まないといけないため、体力・精神ともにボロボロになります。

また、新しいことをして、それが失敗したときは、凄くカッコ悪いかもしれませんし、こっぴどく怒られるかもしれません。最悪の場合、給料が下がるかもしれません。もっと言うとクビになるかもしれません。すごいリスクですよね。

けれども、経営者は皆、その覚悟で仕事をしています。最悪の場合、自分はこういうことになる、という想像をしています。それでも、チャレンジしていきます。それが要するに覚悟というものです。

「サラリーマンでもそれくらいの覚悟を持つべし!」とは全く思いませんが、「経営者の覚悟」を理解すると、仕事の質UP間違いなし。断言します。

経営者感覚を持てたら無茶苦茶強い!

経営者感覚というものをサラリーマンが完全に理解するのは相当困難だと思いますが、その感覚に近づけたらビジネスマンとしてはかなり強いことは言うまでもありません。だって経営者は皆、経営で悩んでます。孤独です。悩みを共有できるだけでも、救われます。相談できるなんて日にはもう涙です。

大きな会社なら、役職がついたときやプロジェクトリーダーになったとき、保身に走らならなければ経営者感覚を養うことができると思います。小さい会社でなら、いつでも努力次第で養えます。扱う金額も小さいし、何にどんなお金がかかっているか等、現況も分かりやすいです。

労働基準法という法律もあります

経営者感覚という言葉は時に悪用されます。経営者感覚じゃ~!と怒鳴って、無茶をさせすぎると法律違反(労基法違反)になる場合があります。

例え、納期に間に合わなくても、顧客の約束を破ったとしても、目標予算を達成できなかったとしても、従業員には、お家へ帰る権利もありますし、有給を取得する権利もあります。

「プライベートの時間も十分欲しい!」
「17時には帰りたい!」
「有給しっかりほしい!」
「けどボーナスも沢山ほしい!」

自分はそういう思いを否定しませんし、経営者感覚もそれを否定するものではないです。しかし、経営者感覚を持っている人、それに近いものを持っている人は、こんな風に考えます。

「プライベートの時間もしっかり作れるよう、仕組みを考えよう!」
「お客さんに迷惑かけることなく、有給も取れるように働く環境を変えていこう!」
「ボーナスを出せるように頑張ろうぜ!これくらい利益出せたらボーナスも出せる!」

これがサラリーマンと経営者感覚の違いです。わかってもらえますでしょうか。

あなたが会社

会社では代表や取締役の存在感が大きいかもしれません。でも決して一人で成り立っているわけではないのです。100人の会社なら、100人で成り立っています。

会社の行く末は社長の考えや判断、行動が大きく影響すると思います。けれども、決して社長だけで結果は決まりません。あなたの考えや判断、行動で大きく変わります。会社をつくっているのは、あなたです。