伝説の岡山市プロモーション

By b_kimura,

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岡山市は29日、高谷茂男市長が市を「桃太郎市」に改名し、「おしい!桃太郎市」というキャッチフレーズを発表する架空の記者会見の動画を市ホームページ特設サイト(http://den-oka.jp)に公開した。
動画は約50秒で、最後に高谷市長の頭に鬼の角が生えた姿が映し出され、「2月1日、真実が明らかになる」と締めくくっている。
注目を集めるため、香川県の「うどん県」への改名や、魅力を自虐的に表現した「おしい!広島県」のフレーズをあえてまねたという。午前10時~午後5時のアクセスだけで20万件を突破し、市広報課は「予想以上の反響」と驚く。
広島県の湯崎英彦知事は「『二番煎じ』と言われかねない中で、ここまで徹底してやるのはすごい」と感心していた。
(2013年1月30日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130130-OYO1T00267.htm

このダサダサWebサイトはこちら
http://den-oka.jp/teaser/

大体展開読めてるけど、どうなるのかな~と見守っていたプロモーション。
皆の予測通り、カッコいいサイトになりましたね。

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カッコイイサイトはこちら
http://den-oka.jp/

さて、かっこいい!やったね良かったねと結んでしまうと、
それは素人さんの見解になりますので、ここでは、冷静にこのプロモーションを分析したいと思います。

また、大前提として、プロモーションの評価は、結果で決まるということ。
このプロモーションはまだ途中なので、良かった・悪かったを判断するのはもう少し先です。

アクセス数が集まったから成功?

想定以上の成果だった!なんて声も挙がってるようですが、
沢山アクセス集まったから大成功だね~!と言うのは論外です。

岡山市はPR事業費1900万をかけて、何がしたかったのでしょうか。
住みやすい、大都会、ということをアピールして、他府県から移住者を集めたいのでしょうか。
それとも、香川うどん県のように、観光客を増やしたいのでしょうか。

1900万という資金は、市クラスだと決して多い方じゃないとは思いますが、
税金を払ってる市民からすると、「何に使っとるんじゃい」と心配に思う費用です。

もしも、1900万使って、「サイトにたくさん集客できたね~」なんて結論を持ってくる市ならば、わたくしの場合、絶対住みたくないです。

1900万かけて、そのリターンは??
ま、まさか、たくさん知ってもらえて良かったね!では終わらないよねっ!?

個人的には、収支に敏感な大阪市はしもっちゃんのコメントが欲しいですわ。
橋本市長のコメントどこかにありませんか?

プロモーション方法

成果はひとまずおいといたとして、注目を集めるという点では、かなり上手だったと思います。
とっても参考になりました。

ここではその方法を整理してみたいと思います。

1.わざとダサダサWebサイトを作成

わざと作成されたダサダサWebサイト。
これが賛否を呼び、話題性抜群でした。

しっかりと段取りして、広島県、香川県にも事前にパロディの許可を取っていたことも、
各県のコメントを見るとわかります。

岡山市のやり方に、パクられた側の広島県・湯崎英彦知事は29日の記者会見で、「二番煎じと言われるのに、あえて徹底してやるのがすごい。話題になるのではないか。一緒になって(瀬戸内地域を)盛り上げたい」。一方、香川県観光振興課の担当者も「パロディーで使っていただければ、うどん県も再注目される。地元のいい物をPRするのは意味のあること」と寛大な対応を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000033-spnannex-soci

普通だったら各県キレますし、それより何より広告代理店同士で問題勃発です。

ちなみに、ダサダサWebサイトで話題を呼ぶこの手法、
過去にはソフトバンクでも利用されています。

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“ただともの国”を目指して、ついに選挙への出馬を決意した白戸家のお父さん。現在オンエアされているソフトバンクのCMでは、選挙カーに乗り込み、慣れない選挙活動に励むお父さんの姿が描かれていますが、はてなブックマークでは、CM中に対立候補として登場するタレントの有吉弘行さんの紹介ページが「すごい」と話題になっています。
http://b.hatena.ne.jp/articles/201006/1335

※現在は、ご丁寧に「見つかりません」ページが置かれています。
有吉さんのページが見つかりません | SoftBank

2.プレスリリース

広告代理店が手配したのでしょう。
ダサダサWebサイトとニセ記者会見の動画をプレスリリース。
新聞社にとっても面白いネタですので、多くの大手新聞社が取り上げてくれました。

そして、メインコンテンツの告知を数日後に設定し、期待感を煽る手法はお見事だったと思います。
今日、この手法はプロダクトローンチとかティーザー広告、ティーザーサイトなんて呼ばれています。
(今回の場合は炎上マーケティングとも言いますが。。)
しっかりとストーリー仕立てにされており、コンテンツ公開日を多くの人が楽しみにしていました。

3.メインコンテンツ登場

甲本氏を起用した、ピンクと黒のオシャレなWebサイト登場。
事前に注目を集めることには成功していたので、多くのアクセス数があったと思います。

これからに期待!?

上記が重要な3STEPですが、かなりスムーズに事は進み、告知は大成功だったと思います。

最後の問題は、何度も言いますがメインコンテンツ。
ティーザー広告成功には3つの条件があるという考え方が一般的です。

1.AIDMAの法則でいう「興味・関心」を発生することができるクリエイティブ(→成功)
2.必要以上の情報を発信しない(→成功)
3.期待を裏切らないコンテンツがある(→???)

コンバーション設計はいまいち読めませんが、
肝心なコンテンツはどうでしょうか。

安全で暮らしやすい都市?大都会?

「伝説の岡山市サイト」内

岡山市は(自称)日本一暮らしやすい街である

ある書籍で、「安全で暮らしやすい都市」
全国ランキングの1位に岡山市が選ばれたそうです。
晴れの日が多い温暖な気候、
海と山の幸に恵まれ食べ物も豊富、
水と緑あふれる岡山市に
移住する人が増えているとか・・・。

この部分。
つっこまずにはいられない!

“ある書籍”ってどの書籍!?

住みやすい街であることをアピールし、
移住者を増やしたいのであれば
書籍名くらい出せばいいんじゃないでしょうか。
ちょいと雑過ぎる気がします。

例えば、福岡は世界基準で、住みやすい都市であることをアピールするために
国際地域ベンチマーク協議会とかいう協議会に所属し、実際に上位ランクインを実現しています。

2012年、既にブランドが確立されてる京都に続く第12位!
福岡が英モノクル誌 「世界で最も住みやすい25の都市ランキング」で12位 にランクイン!:http://asiabiz.city.fukuoka.jp/topic/detail.php?id=399

カタチが無いものは、こういった裏付けをしっかりしないと説得力なし!

福岡が住みやすい街をアピールした場合、「実際に、街も綺麗でご飯も美味しいね」
なんて会話が至る所で発生しそうですが、岡山市はどうでしょうね。

この部分は「自称」と付けて笑いを誘う部分でも無いように思えます。

また、大都会というのもどうなんでしょうか。
仮に大都会だとして、だから?感があります。
もっと言うなら、大都会カレー・・・?(ため息)です。

そもそも岡山市に「都会さ」を求めてる人も少ないような気がしますし。。。

ちなみに、
移住者増やしたいなら、街中Wi-Fi完備、どこでもネットさくさく~!
みたいなコンセプトでインフラ整える方が今日の場合はいいような気がします。

スマホ利用者が多い現在、街中どこでもネットさくさくは皆が快適に感じますし、
地方を活性化させるんだ~!と燃えているクリエイターの方も集まりそうです。

裸祭り?

これは面白そう。。

是非見に行きたい!と僕はなりませんが、
そうなる人もいるかもしれません。

キラーコンテンツは!?

まだまだ未公開のコンテンツが多い現状ですが、
多くの人が「行ってみたい!!」となるようなキラーコンテンツは登場するのでしょうか。。

見てる限り、不安です。

スイーツ、食べ物あたりがヒットし、
観光が増えたり、通販の売上が増えるといいですね。

なお、現在フルーツのコンテンツから、
「フルーツパフェの街おかやま」というサイトへリンクされてます。

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フルーツパフェの街おかやま

オシャレなサイトですね。

しかし、、、
何故これは通販サイトじゃないんだ!
もしくは通販サイトへの誘導が無いんだ!!

通販があれば、すぐに地域の店舗で売上発生して、地域活性化成功じゃないの!?
色々な絡みがあって難しかったんでしょうかね。

何しか、今後公開されるコンテンツと、プロモーション成果に期待です。
わたくしは温かく見守っていきたいと思います。。