ES向上

By b_kimura,

  Filed under: 経営・組織
  Comments: None

ES(従業員満足度)

「黙れクソババア!」

そんな暴言を思春期に吐いたヤンキーも、10年後には「母ちゃんに悪いこと言ったなあ。。」と切なくなるもんです。けれども、当時はやっぱり何故、母がそんなことを言ってくるのか、わからないんですね。

親の苦労、子知らず。

経営者が思っているほど、従業員は満足していない

少し古いデータですが、こちらをご覧ください。

ES(従業員満足度)
小企業における ES の現状― 「従業員満足に関する調査」 結果より―(2006.8)国民生活金融公庫総合研究所

経営者(小企業)「積極的!」「どちらかといえば積極的。」・・・59.5%
経営者(中企業)「積極的!」「どちらかといえば積極的。」・・・78%

従業員(小企業)「積極的!」「どちらかといえば積極的。」・・・32.1%
経営者(中企業)「積極的!」「どちらかといえば積極的。」・・・35%

え~何この差!?むっちゃ片想い・・・。そう、現実とは悲しいものです。「経営者」と聞くと、お金いのち!みたいな、葉巻くわえた中年ヒゲデブみたいな人を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際は案外そうでもありません。従業員に対して、一生懸命な人が多いです。

しかし、アンケートの結果は残酷です。この結果からは、以下のような風景が想像できます。

「赤字の月でも従業員の給料は最優先だ!」なんて思いながら、自分の給料を削って皆に支払う。。けれども、その葛藤を知ることもない従業員。いつものように、お金を受けとり、うちの会社は給料低いな~(大手と比べると)。

「社員ひとりひとりが自立できるように~っ!」と意気込んで、愛情をこめて、厳しく指導!厳しく指導!そして厳しく指導!!!けれども指導を受けている若者は、「超うぜえ~」と思っている。。

親の苦労、子知らず・・・なんて、親子間でなら言えますが、社会人同士だと、そういうわけにもいかんでしょ!

他人事じゃない!

そうなんです。これは他人事じゃないんです。うちも同じです。
こんな片想い辛すぎます。どうにかしていきましょう。

けれども、社員が何を考えてるかなんて、エスパーじゃないのでわかりません。ましてや”立場”というのもあるので、「本当のところ、どう思ってますか~?」なんて聞いても答えてくれないでしょう。全く意図してなくても誘導尋問みたいになってしまいます。

ではどうすればいいのでしょうか。

飲みにケーションをやってみた

「自分と飲んでも楽しくないだろう・・・最近は皆、そういう場、嫌がるしな。」そんなことを考えていたのですが、やってみると意外や意外。色々と本音が出てくるじゃありませんか。

とある従業員の暴露「わたし、実はあのとき、会社辞めたいって思ってました」
ぼく「ふーん。(心の中:まじかーっ!!)」

古来より、様々な場面で役立ってきた酒!まさかの原点回帰。意外とこういうのは良いようです。

酒が良いツールになるかは人それぞれなのでしょうが、やはりコミュニケーションの場は重要だなと、反省しました。経営者、従業員、お互いに、現況や今後のこと等、話さないとやっぱりわかりません。今そのとき、どんな悩みや不安、懸念があるのか、話さないと伝わらないですもんね。

従業員の女子に、会社のことも色々と伝えました。それでも100%理解してくれた、ということは無いと思います。けれども、数%でも理解してもらえたなら、それは確かな収穫!うちの場合でいうと、ES向上に向けて、やっとスタート地点に立てたような気がしています。

具体的な施策

やりがい、キャリア、待遇、労働環境、福利厚生・・・

従業員満足度の項目は色々あるんでしょうが、やはり、全ての項目を満足させるのは困難だと思っています。また、当事者意識だ~っなんて言って委ねるのも難しことを僕は実感しています。(給料はいつでも交渉してください!なんて公言してますが、されたことない。)

よしまずは項目の整理だ!というわけで・・・

参考1:みずほ情報総研:従業員満足度調査サービス アンケートのコンセプト
参考2:経営センサー 社員満足度調査から組織課題を読み取る(2008.12)株式会社東レ経営研究所

I.仕事自体と評価

1.適職感

今の仕事に意義や価値を感じられる

2.自分力発揮

仕事を通じて、自分の考えや発想を表現している

3.達成感

達成したい明確な目標を持っている

4.能力向上

社内研修、社外講座、新たな仕事への関与等、教育機会の提供は十分である

5.評価と処遇

社内の昇進・昇格は適切に行われ、ふさわしい人が選ばれている

II.働く条件と環境

6.給与

当社の給与水準は同業他社と比較して、納得できる水準である

7.残業と休暇

残業は自分の無理のない範囲に収まっている

8.職場環境

交通の便が良く、環境の良い地域に職場がある

9.チームワーク

良い仕事に対しては周りから頻繁に感謝や称賛の声かけがある

10.管理職能力

上司は部署の目標を明確に示し、優れたリーダーシップを発揮している

III.会社へのロイヤリティ

11.社員尊重

経営者は社員を信頼しており、その可能性に期待する姿勢がある

12.理念共有

会社の理念・ビジョンに共感でき、その達成に参加したいと思える

13.戦略シナリオ

私の部署の役割、計画と会社の目標は明確に連動している

14.情報公開

経営方針や経営計画・新商品情報など経営情報はタイムリーに知らされている

15.知名度・将来性

当社の業績(成長性、収益性、安定性)には満足している

なるほどね。色々な項目があるじゃないか。

次に、”経営者(または上司)の頑張りが必要なもの”、”従業員の努力も必要なもの(※1)”、”お金がかかるもの”に分ける作業を実施。
(※1:経営者、従業員共に頑張りが必要であり、折り合いを付けるということも必要)

経営者(または上司)の頑張りが必要なもの

4.能力向上

社内研修、社外講座、新たな仕事への関与等、教育機会の提供は十分である

5.評価と処遇

社内の昇進・昇格は適切に行われ、ふさわしい人が選ばれている

7.残業と休暇

残業は自分の無理のない範囲に収まっている

9.チームワーク

良い仕事に対しては周りから頻繁に感謝や称賛の声かけがある

10.管理職能力

上司は部署の目標を明確に示し、優れたリーダーシップを発揮している

11.社員尊重

経営者は社員を信頼しており、その可能性に期待する姿勢がある

12.理念共有

会社の理念・ビジョンに共感でき、その達成に参加したいと思える

13.戦略シナリオ

私の部署の役割、計画と会社の目標は明確に連動している

14.情報公開

経営方針や経営計画・新商品情報など経営情報はタイムリーに知らされている

15.知名度・将来性

当社の業績(成長性、収益性、安定性)には満足している

従業員の努力も必要なもの

1.適職感

今の仕事に意義や価値を感じられる

2.自分力発揮

仕事を通じて、自分の考えや発想を表現している

3.達成感

達成したい明確な目標を持っている

4.能力向上

社内研修、社外講座、新たな仕事への関与等、教育機会の提供は十分である

9.チームワーク

良い仕事に対しては周りから頻繁に感謝や称賛の声かけがある

11.社員尊重

経営者は社員を信頼しており、その可能性に期待する姿勢がある

15.知名度・将来性

当社の業績(成長性、収益性、安定性)には満足している

お金がかかるもの

6.給与

当社の給与水準は同業他社と比較して、納得できる水準である

8.職場環境

交通の便が良く、環境の良い地域に職場がある

迷った部分もありましたが、とりあえず仕分け完了。この分け方は考え方、体制によっても多少異なると思います。さてさて改めて見ると・・・お金かかる項目少ないなっ!

世の中、金じゃないみたいです。ES向上させたいけど、お金が・・・そんなうちのような小さな会社にも希望の光が。よしでは、具体的にどんなことをやっていくべきか、今日は”経営者(または上司)の頑張りが必要なもの”にフォーカスを当て、具体的な実践方法を考えていきます。

4.能力向上

外部に委託して研修等を実施すると当然お金がかかります。けれども大体の場合は、その必要もないですよね。まずは僕が講師になって勉強会をしてみることとします。ニーズが合わないと、ただ眠いだけの勉強会になってしまいそうなので、何をやって欲しいか聞いてみることにします。また、先輩社員が実施というのも、アリかもしれませんね。

5.評価と処遇

評価基準を見える化させるのは、なかなか困難です。営業ならわかりやすいのですが、Webデザイナーとなると、どうしたもんか。数字目標なんて設定した日には明らか後退。したがって時々酒飲んで話そう。現状はこれしか打つ術なし。

7.残業と休暇

東京に来て、1人だった頃。土日なんて無いさ~っ!というテンションで仕事していました。けれども、従業員が加わってからは、それでは駄目だなと思っています。なかなか休日いらない感が抜けず、社員を巻き込んでしまっているのも事実。IT・Web・広告、この業界では金曜日に「月曜日までによろしく!」なんて言葉も当たり前に出ますが、業界の慣習に捉われてはいけないなと思っています。

利益を確保しつつも、しっかり休める。もしくは勉強の時間をたっぷり取ることができる、そんな体制にしていかないといけないですね。要するに、しっかりとした戦略が必要ということですね。綿密な戦略立てましょう。ちょうど年末年始のいい機会ですしね。

9.チームワーク

空気を読んで、進んで声掛け、褒める!時に注意する!立場が上の人ほど、それを進んでするべきなのかもしれません。またリアルなコミュニケーションも大事ですが、Webを使ったコミュニケーションも実施してみようかなと思いました。

それは、LINE!なるべく仕事の話を辞めて、しょうもない話用に。スタンプでも押そうじゃないか!というわけで、「LINEのグループでもやってみないかーい?」と聞いてみることにします。反応悪かったら辞めときます。

10.管理職能力

うちの場合は小さな会社なので、部署はありません。なのでここは省略!

11.社員尊重

常に期待は持っています。辞めて欲しい!消えて欲しい!!そんな社員はうちにはいません。信頼という点では、その定義次第にはなりますが、、、うん、信頼しています。けれども、それが伝わっているかは全く別問題。きっと伝わっていなかったと思います。

なので、2013年からは、月に1回、感謝会をしようと思います。「嫌だ気持ち悪い」と言われたら辞めます。

12.理念共有

これまで、理念というものを明確にしてきませんでした。人数が少ないうちはきっと良かったのですが、今はこれじゃあ駄目だなと思っています。なので、明確にします。理念・方針・指針・戦略、これらを明確にし自分自身がそれに基づいて頑張るようにし、浸透させたいと思います。来年1年間かけてTRY!

13.戦略シナリオ

これも理念同様。戦略をつくり、現在地点がどのあたりかをわかるようにしていきます。戦略実行中、修正・改善・調整の意見が出たらそれは僕たちの組織にとって大きな進歩。まずはそれを目指してみたいと思います。

14.情報公開

数字情報含め、わかりやすく伝えていこうと思っています。月に1回、経営会議を実施してみます。(お菓子でも食べながら)

15.知名度・将来性

これからの課題です。知名度は現在無いので、これから上げていこうと思っています。戦略の中にあります。将来性は、会社だけでなく、個々で見たときにも感じられるようになってもらいたいと思っています。そのためにはやはり、スキルアップ!従業員の努力も必要ですが、僕の側の努力もやっぱり必要。なるべくストレスなく、しっかり学べるよう工夫していきます。

ES向上!

従業員には、こんな小さい、不安定な会社に入社してきてくれたことに、とっても感謝しています。また、人生のうちに多くの時間を費やす”仕事”という時間。それを少しでも楽しいものにできたら、という思いが自分自身にもあり、皆に対してもあります。

楽しく働けるか、最後の最後の判断は個人によるところが大きいのでしょうが、それをアシストするのは自分の役割だと思うので、引き続きES向上にはチャレンジしていきたいと思っています。今後ともよろしくどうぞ。