Web制作会社が不要な時代がくる?

By b_kimura,

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みんなのビジネスオンライン:http://www.minbiz.jp/
だれでも簡単15分で作成でき、1年間無料、2年目以降は1470円/月というサービス。

Jimdo:http://jp.jimdo.com/
オプションをつけなければ無料でホームページが作成出来るサービス。

これらのサービスが出てきている中で、たまに言われるのがWebデザイナーが不要な時代がくる、Web制作会社が要らなくなる時代がくる、ということ。
そういった話を聞くと、私はとっても残念です。

2年前、大阪のBarでその日知り合った某大手IT企業のエンジニアと名乗る方と口論した記憶があります。

彼は、2〜3年後くらいにWeb制作会社が要らなくなる時代がくるということを私に言ってしまったのです。Web制作会社のクリエイターとしてプライドを持って働いている私は憤慨。お酒の力を借りて、戦いましたよ。コノヤローなんつって。

そしてあれから2年たちましたが、ん?
来てねえじゃねえか、ほらみろ!

でも確かに、Web制作という業界は、参入がとても簡単で、かつ人気のある職業でもありますので多くの競合がいますし、価格の下落も激しいです。
そういった意味では、現在おいしい市場とは全く言えません。

けれども、Web制作という仕事がなくなるというのは全く別の話。僕は今後ますます、Web制作という仕事は重要になってくると思っています。っていうかもはやWebしかないでしょ。まあそれは言い過ぎですが。

Web制作は誰でもできる?

簡単に作れるサービスがどんどん登場してきていますので、いわゆる”ホームページ”はだれでも作れるようになります。
それは否定しません。
けれどもそれは、「ハサミがあるから自分で髪の毛を切ることができる」というくらいのレベルの話だということ。


ギャツビー ヘアセルフカットセット

↑こちらはギャッツビーのハサミです。これがあれば自分で髪の毛を切ることができるので、美容室要らずですね!美容室の市場は死にましたね。。。ってなりますか?

伸びた毛を切ることはできますが、かっこよく切る、キレイに切る、というの別問題。仮に上手く切れたと思っても、見る人が見れば思います。あーあ。
素人にでも出来るのは、せいぜい、いっぱい切る、少し切る、染めて明るくする、暗くするとかその程度です。

何年も髪の毛を切っているプロと同じクオリティはまず無理。セルフカットで出来るレベルはしれてるでしょ?ネイルでも、看板作るのでも、家つくるのも、、何でもそう。素人とプロのクオリティは違う。

Web制作も同じです。赤がいいとか、青がいいとか、テーマカラーのチョイスくらいならできます。どのような文章を載せたいかもできます。左にメニューが合った方がいいとか、レイアウトを決めることも出来るでしょう。

けれども、どう見せたいか、誰にどういう印象を与えたいか、どのようなアクションを誘導するか、そのあたりをコントロールすることは素人では無理です。できるとか思っている素人さんほど危険です。

適切なフォントサイズ、余白のバランス、ユーザー導線の検討、検索キーワードの選定、インパクトのあるキャッチ作成、そして解析。。
プロでも技術や知識の習得にゴールはありません。Webの知識は、1年後にはもう相当古くなるため、皆、プロであり、勉強中です。

したがって、ビジネスにおいて、何らかの片手間でWebを十分に使いこなせるようになると言えるほどWebは甘くありません。

プロと素人の差

昔からチラシは誰でもつくれます。紙とペンがあれば出来るっちゃ出来る。動画も誰でも撮れます。けれども、それぞれの分野で生業としているプロがいるのです。
ホームページ制作にもプロがいます。そして、素人とプロの差は、どんどん開いているように思えます。
過去はおそらくですが、そんなに差は無かったのでしょう。すんごいヒドイWebサイトもちょっと前は多かったし。
けど、今は違います。今後もっと差が開くと思います。

現在、公的機関の職業訓練でホームページ作成のカリキュラムがあることをご存知でしょうか。

私は自社の人材採用時、「職業訓練で作成したホームページです」という形で求職者の自作サイトを見ることがあります。
そのサイトを見ると、Dreamweaver、Photoshopの基本操作が出来ていることはよくわかります。

けれども言い換えるとソフトの基本操作が出来るだけで、デザインに関する知識やセンス、サイトの使いやすさや見せ方というのはド素人です。(当然ですが)

たぶんWeb業界の人でなくても、普通のビジネスマンならわかるくらいの完成度です。

でも10年前なら、おおすごーい!となる(かもしれない)くらいのクオリティは持っていると思います。

私たちの通常業務の中でも、画像や配置、配色を細かく指定してくる方もいます。

大手企業・中堅企業の広報の方やブランドマネージャー的なポジションの方の指摘はやはり流石、的確だったり納得だったりします。

けれども、中小・零細企業の方(特にオーナー自ら)が細かくこだわって指示を出し、
その通りにつくるととんでもないサイトになることがあります。

「私がこのサイトをつくりました!」と絶対に言いたくないようなサイトです。
それでもやっぱり10年前なら、おおすごーい!となるかもしれないくらいのクオリティだと思います。(?)

そう、つくれるようになることと、ビジネスで使えるようなものをつくることとは全然違い、プロと素人の差は広がっていってるのです。
熱が入って、しつこく書き過ぎましたね。スミマセン

ではWeb業界は安泰か?

そういうわけでは全くないです。競合もアホみたいに増え、必要スキルもどんどん増えまくっています。
市場が縮小しているのか、拡大しているのか、それは具体的にどのような業務をWeb業界と区分するのかによりますが、ホームページ作れるしOK、安泰だ!ということは全くありません。
むしろ全く逆、市場原理というものが働き、淘汰が進みます。

特に元手がそんなにかからない新規参入が楽な分野なので、その競合状況のえげつなさから、美味しい市場とはとても言えません。
まあどんな分野にも言えることだとは思いますが、永遠に拡大し続け、将来安泰の市場なんてそんなもの言うまでもなく、ありません。

余談ですが、Webデザインの世界はクリエイティブなワールドです。
なので、儲かるからその仕事をしている!よりも、好きだからしている!という人のほうが多いと思います。

Web制作会社が不要な時代がくる?

結論:たぶん来ない。

プロにはプロの技術があります。